「ゲホゲハッゴホオッ……!!」 優斗が、 血 を 吐 い た 。 刹那 空気が固まった。 仰向けだった優斗は、四つん這いになって肩で息をしているようだった。 優斗の上に乗っていた二人は、いつの間にか棚とカーテンの側で優斗を見ている。 二人だけじゃない。 俺も、いつも騒がしいクラスメートも、黙りこんで優斗を見ていた。 ガラララ 扉の開く音が、教室に木霊した。 .