「――――ゃぁ、――のんだよ」


「――、――かりました」




─―まぶたを開くと、白い、ボヤけた天井が見えた。




「直希」




ドアが閉まる音がした途端、低くて優しい声が、俺の名前を呼ぶ。



……あー。

この位で幸せを感じるって、バカだろうか。



ベッドの横のイスに座ってる優斗は、優しい表情で俺の顔を見つめる。



―――なんで、俺はベッドに寝ているんだろう。




「――なぁ優斗、俺―――」




ズキンッ





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