「平和だなぁ」

   サク
屋上の册に手をちょこんと乗せながら、のほほんとそんな事を言う少女。



僕等は屋上で涼しい風を受け、空を見ていた。


空は赤く染まり、時間を教えてくれる。


隣にいる彼女は、耳の横にある余り毛を耳にかけて、思い出すように言った。





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