「何か飲むもん持ってくから、先に俺の部屋行ってて!」
階段を上がり、レンの部屋に入る。
窓から夕日が差し込んでいて、部屋中が赤く染まっていた。
私は部屋の明かりをつけ、辺りを見回した。
今日私が来ると思ったのか、前に来たときよりも部屋は片付いていた。
ベッドの上に腰を下ろすと、階段を上る足音が耳に届いた。
「イエーイ!3ヶ月おめでとう!」
そう言って、部屋の中に入って来た彼の手には、私の大好きなお菓子とジュース。
「実はさ、今日来るんじゃないかと思って、昨日買っといた!」
「ありがと、レン…。」
夕日が落ちるのは早い。
彼の香水と整髪料の匂いが充満する部屋で、私たちは抱き合った。