「ひゃああああ~!!高い高い高い!死んじゃう!絶対死んじゃう!」

「大丈夫だって!あ、ほら!桃、富士山!見てみろよ!」


恐る恐る片目を開ける。

すると、彼が指差す方向には、雪化粧をした富士山が見えた。

でも、今はそれどころじゃない。


そして、レンは私の手の上に自分の手を重ねた。


「俺がいるから大丈夫!ほら、落ちるぞぉ~!」


ずっとドキドキしていたのは、ジェットコースターのせいだ。

他に理由なんてない。



「うぎゃあああああ~~~!!!」



絶対ないんだから!!