方向音痴な私でも、もうすっかり行き方を覚えてしまっていた。
色んなことがあり過ぎたせいか、数日前に来たばかりなのに、もう随分前のことのように感じる。
また、ここに来るなんて。
キラキラの……遊園地。
夜になると、そこはまるで宝石箱のようだった。
クリスマスが終わったあとも、飾られたままのイルミネーション。
カラフルな光たちが、冬の夜を美しく彩る。
そんな時間まで、ハルを待った。
―――『はじめまして。俺、ハルです。よろしくな』
握り合った手の感触を、今でも覚えている。
初めてあなたと出会った場所で、私は再びあなたを待つよ。
ずっと、ずっと………