降り立ったそこは前線。
行ったら自殺と同じと言われるこの地獄の中で、苦しみながら死と隣り合わせで僕は生きるのだ。



生きるためにまず始めにする事、それは走ること、隠れること、出来るだけ多くの仲間を作ること。



この戦いは街と街との戦い。国と国との戦争ではないため、僕らは皆企業に雇われた兵隊だ。戦ってはいるが、会社に努めていると同じで、戦場では単独行動が基本なのである。



そのため、仲間を作ることは重要なのである。



僕は近くにあったビルの入り口の柱に身を隠し、辺りを見た。



60階はあろうかという高層ビルの大群に、まず驚いた。



街とは聞いていたが、ここまで大きいとは思わなかった。



この大きさならば盛えれば大都会と呼んでもいいだろう。



次に僕が目を向けたのが、今降り立った隊員たちだ。


ほとんどの者がすでに何人かのパーティーを組んでいる。



数人は単独で走り去っていった。



僕も、どちらかといえば単独行動派の人間だ。
このまま1人で戦うつもりである。



ヘルメットの顎紐をキツくし、僕は銃を持ちなおした。



いよいよ、僕の戦闘が始まる。