由岐と大塚が電話をして3日。
久々に由岐と帰れる日がやってきた。
俺は久々ですんげぇ嬉しかった。
「由岐?」
「あっ、…ごめん…。」
でも、由岐は違うのかも―…。
「帰る?」
「ううんっ」
今日はその、…“放課後デート”というものをしています。
でも由岐は志向がどこかに飛んでいるみたいにずっとボケーっとしている。
「?」
最近の由岐は本当に変だ。
この前までずっとモジモジしてたのに、
今はずっとボケーっとしてる。
「あっメール…」
由岐は制服のポケットからピンクの携帯を取り出して開いた。
「あっ…今から用事出来ちゃった…。幸輔いい?」
「いいよ。明日も会えるし」
「ごめんね」
「ううん。こっちもバイトいっぱい入ってたし」
「明日は7時からだからそんなに余裕ないけど一緒には帰れるから帰ろ」
「うんっ」
嬉しそうに笑う由岐は、久しぶりに見て、ショックだった。
「由岐…。」
「ん?」
「………夜…。電話、していい?」
「うんっ待ってる!!」
俺にとって由岐の言葉はすげぇ威力で、嬉しそうに言う由岐のその言葉は、俺にとってもすげぇ嬉しい。