階段を上がると……




一人で何か考えてる。

一人で思いつめてる由岐がいる。





俺は階段を上がってすぐの場所で立ち止まって…

ずっと由岐を見ていた。

















「幸輔っ」


由岐の呼ぶ声にハッとして、由岐を見ると不安そうな顔をしていた。



「ごめんごめん」

「大丈夫?」

「うん。ごめんね」



はい。とカルピスを渡すと嬉しそうに飲み始めた。