手を繋いであたしの家に

むかって歩いていた。



もぅ少しで家に着いちゃう…。



別れは悲しい。

明日も会えるのに、

幸輔はバイト上がりで疲れてるのに

まだまだ一緒にいたいって

思ってしまう…。







「じゃぁ…

明日、10時ごろでいぃ??」


「ぅん……」


やっぱり寂しい...




「由岐」

「??」


呼ばれて顔を向けると、

すぐ近くに幸輔の顔があって、

ビックリした次の瞬間に

唇に軟らかい物が当たった…。



「…また明日、な…?」


幸輔はそのまま

少し照れたように微笑んで

帰って行った。




「…………キ・・ス……しちゃった…///」


横の壁に寄りかかって、

帰って行く幸輔を見ていた。