今日もいつもと変わらぬ日だった。

あの日から日課となった空を眺めることすら、退屈に感じる。

友達に合わして背伸びする会話も、つまらないことで無理して笑うことも、窮屈で仕方がない。

父は毎日、仕事で遅い。最近は父の新聞記者という仕事を恨むようになった。

嫌なんだ。一人きりは。

一人だといろんなことを考える。

あの日のことも…。



もう三ヶ月がたったのに。


自分が忘れられた、あの日のことは今でも鮮明に覚えている。