外に出ると、なぜかそこには甲斐がいた。

「どうしたの?」
「いや…なんつうか…君なんかあった?」

「どうして?」

あたしは何も無かったように振る舞おうとしたが、こらえきれなくて…涙が溢れてきた。
「今夜なんか予定ある?無かったら話位なら聞くよ!そんな顔みたらなんかほっとけないし…」

優しい言葉。話聞くよ…って…

「ありがとう…でもいいよ…」

今のあたしは、誰かの優しさに甘えることなんて…許されるはずもないから…

「いや…よくないし…つうか、君には元気のない顔なんて似合わないし…何より俺のストレス発散にならない!君をおちょくることが俺のストレス発散方法なんだから…」

そういうことか…

「と言うことで…決定!今夜8時にここで!じゃっ…俺仕事もどるから!絶対にこいよな!これ命令!来ないときは…焼肉奢りな!」
そういうと車に乗り込み、会社へと戻っていった。