高校の友達と言ったら…… 優ちゃんか。
あたしがもし“難聴なの―――”だなんて突然言ったら優ちゃんは驚くかな?
もしかして…… “冗談言わないの!!”なんて言って信じてくれないとか?
優ちゃんならあり得るかも……。
それでも……。
「優ちゃんには話そうとは思っているよ」
4月にはクラス替えがあるから優ちゃんと同じクラスになれるのは…… 二分の一の確率。
出来れば優ちゃんと一緒がいい!
ついでにいっくんと陽太くんも一緒ならもっと嬉しいな……。
「そっか、良かった。 まおちゃんが学校始まってからどうするのか気になっていたんだ」
――― 気付かなかった。
理央ちゃんがこんなにもあたしを心配してくれているだなんて…… 思ってもいなかった。
医者での出来事とか、理央ちゃんはほとんど聞いてこなかったら、あたしの病気のことが怖かったりしているのかと――― 勝手に思っていた。