団長という私とは遠くかけ離れた存在だった誠先輩。

でも、今は隣で笑っていてくれる大切な人。



近いことがこんなにも嬉しくて。

愛おしくて。


失いたくないから、私は先輩の手を静かにぎゅっと握った。


「優佳・・・」


「わっ・・・私ってばなんてことを・・・(///)」

すると先輩はクスッと笑って

「いいんだよ。優佳。」

強く握り返してくれた。





「大好きだよ。優佳。ずっと一緒な。」



「はい。ずっと一緒。」




大きな手に包まれた私の小さな手は、心地よい秋風とともに揺れていた。




空は燃えるような色をして、雲は寄り添うようにして、地上にいるちっぽけな私たちを見ていた。