「じゃあ、さ、優佳って・・・呼んでい・・・?」

名前!?うわわわ、嬉しいんですけど!!

「はい・・・どぞ。」

「俺のこと、誠って呼んでな?」


「誠・・・」

呼ぶ勇気がないよぉ・・・

「ね・・・、誠先輩って呼んでもいいですか?まだ、ちょっと慣れてなくて」

「あ、うん。」


ごめんね先輩。早く名前で呼べるように頑張ります。


私のほてった頬を少し冷たい秋の風がなでる。


「優佳、一緒に帰るか・・・?」

「あ、はい!」




空は淡い恋色だった。