私がそんな願いをした後、一日の最後のチャイムが鳴り響いた。


「はい!今日の練習はここまで!!みんな気をつけて帰れよ!!」

「はーい!!!!」


練習が終わり、私はグランドをあとにしようとした。


そのとき。


「七瀬!!七瀬!!」

後ろから呼び止められた。


振り返るとそこには水谷先輩がいた。


「先輩、どうしたんですか?」

ドキドキしすぎて、声が震える。


「ちょっといいかな・・・。」


「あ、はい。」



誰もいないグランド。


私たちはベンチに腰かけた。



「あの、なにかお話でも?」


「うん・・・まあな。」






私の心臓はより一層高鳴った。



先輩にこのドキドキは伝わってるのかな・・・。