「伊坂…ちょ、まっ…」
ぐいぐいと腕を引かれて、ベッドに辿り着くとすぐに押し倒される。
が、言っていない事がある俺は、待ってほしいと告げようとするが、すぐに唇を奪われてしまう。
「んっ…聞いて、伊坂」
「…聞きたくないな。もう離してあげられないから」
「ちがっ…そうじゃ…っん……いさっ」
「…悠斗、聖治って呼んで」
たぶん俺が、逃げ出すと思っているんだろう。
でも俺が言いたい事は、そんな事じゃなくて、ちゃんと好きだと伝えたいから伊坂の愛撫を止めさせようと、伊坂の胸を押し返す。
「…悠斗……好きだよ」
また泣き出しそうな顔になっていた。
