--*沙羅

「今でも...俺を待ってるか?」

待ってるよ。
この6年間ずっとあなたを待っていたんだから。
思っていたんだから。

でも、もういっぱいで...

「ごめん...なさい」

あたしは一目散に走った。

「沙羅!!」

後ろからあの人が叫んでも、
追いかけても、
振り向こうとはしなかった。

突然すぎる。
自分の気持ち...
抑えきれなくなった。

キーンコーン、カーンコーン

授業始まっちゃう...
今は受けたい気分じゃない...

あたしは授業をさぼった。