今もし沙羅に俺が帰ってきたことを
告げたらきっと泣かせてしまう。

君がそうやって、前と同じように
笑ってるなら、
何もなかったように微笑んでるなら
俺は何もしないでただ見守ってるよ。
------

でも、今はもう我慢ができなくなった。
廊下ですれ違っても、
テラスで弁当食っても、
沙羅は俺に気づいてくれなかった。

そんなこんなで、俺は
3年になり、
この日がやってきた。

今日こそ
大好きな沙羅に、
俺の気持ちを伝える。