--准*

今日こそ沙羅にすべてを打ち明けようと思う。

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あの日、小学4年生のころ。
俺は急に転校することになった。
俺の幼なじみ沙羅があの時一番
行かないでって泣きじゃくった。
俺も本当は行きたくなかったけど、
親の仕事の都合で仕方なく行くことになってしまった。
そのときに、沙羅からもらった

「待ってる」

の一言だけが書いてある手紙を
沙羅のぬくもりがたくさんつまった手紙を
俺はいつまでも大事にしていた。

そして中学2年のとき、俺は沙羅と同じ中学に
転入した。
俺は転入した当日、すぐに沙羅のクラスへ行った。
沙羅はいた。
前と変わったような同じような
可愛い顔して笑ってた。

そのとき俺は思ったんだ。