「松……まるで恋する乙女みたいな顔してるけど、どうかしたの?」



突然後ろから肩を叩かれ、振り向くとナベオがニヤニヤしながら立っていた。


「おまッ……!いきなり話しかけんなよ!!ビックリするだろ。」


軽くよろけて咄嗟にメールボックスに手をつく。

そんな姿をナベオは「ごめんごめん」と言いながらもニヤニヤしながら見てくる。


なんかムカツクな。コイツ。


「ッてか、誰が恋する乙女だよ。別に恋してねーし、何もないし、まず乙女でもない。」


体制を立て直し、ナベオに溜め息を吐きながら全否定してやる。


ッたく。誰が恋するお………







恋………?



これが………か?



いやいやいや。
無い。無い。


ナベオが変な事言うからだ。



あるわけない。



だって、相手は………