あれから時田は、何度かコーヒーを淹れてくれるようになった。

その時、一言二言話すくらいで、特に俺と時田の関係は今までと何ら変わりはないのだけれど。



でも、俺の中には小さな異変が起きていた。







―――時田以外が淹れてくれたコーヒーが美味しくない。