しかし、誰かが叫ぶ。


「鬼谷先生」

「もう斬るものが」

「ありませんが」

「どうします?」

「やめちゃいます?」


 先ほど立て続けに竹を切り倒した藤井たち5人だった。


「いやいやお前らわざわざ息を合わせなくていいから!!!!」


「ほんと仲良いな!」


 周囲はすでに試験のような雰囲気ではなかった。



「ってか…えっ?もう竹ないの?」

「さっき田中さんが斬った分で終わりっすからっ!!!」


 先生は先生ですっとぼけている。大丈夫かこの道場…。