さて、制裁をどうしようか。

 悩んだ末の苦肉の策は………



―――ドンッ



 刀の峰で斬るような動作をとる、いわゆる峰打ちだった。



 門人に手をあげてしまった。鬼谷先生の良心は激しく痛んだ。


 しかし、ある意味これで吹っ切れた。

 この時、鬼谷先生は良心を捨てた。



「次ぃ!誰か名乗り出んか!」



 制裁を目の前にして自分の身のかわいさに萎縮する者もいたが、多くの者は開き直り、絶対斬ってやるとばかりに目の色が変わった。


「やってやろうじゃねぇか!なぁみんな!!」

「おーっ!」