そして一同は集結した。


「各々の刀でこの竹を斬れ!斬れなければ死ぬと思え!」


 もしも腕の立つ者たちでさえ竹が斬れなかった時のために発破をかけておいた。



 一番はじめに名乗り出たのは藤井だった。勇大の父だ。


「自分がやります。」


―――スパンッ



 切り口もきれいにすっぱりと斬れた。


「合格」



 鬼谷先生が言い放つ。

 藤井の姿を見て我も我もと多くの門人が名乗りを上げた。

 その中の一人を先生は指名し、その人は一歩前に出て、竹に斬りかかった。



―――ギギンッ



 一瞬にして全員が静まり返った。