4人で話し合った結果、どんな手段を使おうとも鬼谷先生の口を割らせることに決まった。


「いいな、先生の部屋から出れたとしても、もう後戻りはできねぇ。真剣だけはもっていけ。」


「あとはちょっとした食料と金銀もね!」


 勇大と助之丞のいうように、夜に寝室にこっそりと戻り、家族の寝顔を見てから真剣と少しばかりの金銀をもち、再び集まった。


 すでにみんなは命懸けで、親の敵から八重を救う所存でいたのだった。



「よし、じゃぁ先生のとこにいくか!」

 勇大の威勢の良い声でみんなは先生の部屋へと向かう。



 無事に部屋の前まで来たときにふと歳哉が言った。

「なぁ、総祐と俺は昼間に真剣もってなかったんだから外に置いていこう」

「わかった」


 二人がそっと真剣を暗がりに隠したところで、4人はいざゆかんとばかりに戸の前に立ち、声を上げた。



「失礼します!!」