そしてお互いの報告も大体終わり、少しみんなで戯れていた辺りで、歳哉はいきなり「あっ」と声を上げた。


「あのー…」


「いきなりなんだよ!」


 助之丞は軽く次を促した。


「先生の部屋で唯一みつけたあやしいもののことを話し忘れてました…」


―――ぼこっ

―――ばこっ

―――ゴスッ


 勇大、助之丞、総祐の順に歳哉を小突いた。最後の総祐の一撃は冗談の域を超えている気がするが歳哉は大丈夫だろうか………


「いてっ誰だ最後の!」


「こいつー」


 3人はそれぞれ別の人物を指差していた。


だが…

「そーすけぇぇぇ!」

 犯人はすぐにばれた。


「なんでわかったのー?」

「あっほら認めた!」


「はめたな歳哉!はめたな!」



―――ゴゴガンッ!


「二人ともうっさい!」


 結局は勇大と助之丞に本気の拳をくらう歳哉と総祐であった。