ＳＷＯＲＤＭＥＮ

―――あとはお前らが知ってのとおりだ。


　そう勇大が締めくくった。

　そして次に歳哉が口を開く。

「俺らは三手に分かれて、俺が鬼谷先生の所有物を調べて、総祐が見張り、八重は選抜試験に参加してない人達の目を引く役割でした。」


　その言葉に総祐が続ける。

「そしたら八重ねえちゃんが気を引いてるはずの子供たちがたくさんでて来て、なんかおかしかったんだ。」


「で、俺が鬼谷先生の部屋にいるときに八重らしき声が部屋の前で先生を呼び、どうも男につかまってしまったようだった。」


　歳哉と総祐はそれぞれの持ち場でのことを交互に話したのだった。


「え…っつーことは今八重が見当たらないのは…！！」

　八重と年が近く特に仲の良かった助之丞は目を泳がせた。


「そうなんです。誰かに捕まったようなんです…すみません、俺も総祐もいたのに！」


　勇大も助之丞も、あまりの衝撃に言葉を発することはなかった。