―――数十分前。


 勇大と助之丞が竹林に着くと、もう先輩剣士たちはすでに集まって整列していた。

 あわてて勇大たちも並ぶ。


 すると、少ししてから鬼谷先生が現れた。


「いいか持ってきた真剣で竹を斬れ。」


 すると、年長者がざわついた。特に40才以上あたりの人の慌てようはすごい。


「私には斬れません!」


 そう弱音をはいた人は、鬼谷先生の刀の餌食となった。

 もちろん、峰打ちだから死にはしないが。


 そして、その餌食になった人と仲が良い男性がかばったところ、同じく鬼谷先生に倒された。


 その時、これは甘いことを言っただけでやられると思い、勇大と助之丞は感情を抜かざるを得ない状況に適応したという。