ついてきたのはざっと10人くらい。立派な団体様だ。


 これほどの人数となると、隠れるなんてしなくても堂々と見物できる。


 これが歳哉の狙いでもあった。


 歳哉は列の先頭より少し下がって歩いた。


―――ドサササッ



 竹林に近付くにつれ、大きな物音がした。

 自然と歳哉は身構えたが、みんなはのんきなものだった。


「みんな何やってんだろうなぁ?」

「俺たちをのけ者にするくらいだから何かすげぇことやってるに違いない!」


 どうも考えが軽すぎるとは思うのだが、少年たちは事情もなにも知らないのだから、そういう楽天的な考えの方が至極自然なことなのであろう。



 そうこうする間に一行は、竹林に到着したのであった。