それから話はとんとん拍子にすすみ、勇大がまとめた。


「よし、じゃぁ俺と助之丞組と八重たちに分かれてやるべきことをこなす。俺らが試験らしきものを受ける間に調査をすませ、試験が終わる合図を出したら調査隊は一時退散。」

「で、夜はほかのみんなに怪しまれないように、バラバラに竹林に集合。お互いに報告する、と。」

 助之丞が話をつなぐ。

 そして2人は、行って来る、と言って、竹林の方へと急いだ。



「健闘を祈るわ」


 八重が2人の背中にむかって呟いた。

 そして歳哉と総祐の方に向き直る。


「じゃぁあんたは軍師ね。」


 そう言うと八重は歳哉のおでこを軽くつついた。



「いい?歳哉。あんたがしくじっちゃだめなのよ。手早く作戦を言いなさい。制限時間はどれほどあるか分かんないんだから。」


 その言葉ではっきりと責任を自覚した歳哉は、うなずいた。