助之丞に呼び出された2人は、その真剣な表情から状況を察し、道場に向かって走り出した。




「おい歳哉!どっちが早く着くか勝負しようぜ!」


 総祐の呼び掛けに応じ、2人はそのまま本気で走りはじめた。



「おいお前らぁぁぁ!」


 歳哉たちに置いて行かれた助之丞が、年上の意地でも出たのだろうか、放送禁止の顔で猛ダッシュしてきた。


「こえぇー!助之丞さんこえぇー!」



 そういって歳哉と総祐の速さが倍以上に跳ね上がったのは…言うまでもないか。