―――エイッ!


―――ヤァッ!



 若者の元気な掛け声が飛び交う。ここは道場なのだから当たり前ではあるのだが。



 この朱雀道場には、下は2歳から上は無制限の歳の男達がいる。

 いや、女もいるが、もはや男のような存在感を漂わせているのである。


―――おっとそんなことを言ったら何をされるか分かったもんじゃない。



 あっ!!申し遅れましたが、俺の名は河上歳哉(かわかみ としや)といいます。

 13歳でまだガキ扱いされてるので…兄弟子達を凌ぐ剣さばきができるように毎日稽古をしているんですよ。


 ではひとまず、稽古に戻りますか。