年長者3人組が変な話題で盛り上がり始めていたその頃、総祐はやっと歳哉の腕を離して止まった。


「うぉぉい!急にとまんな!何か言えよ!」


 歳哉はもののみごとにこけたのであった。


(こいつ、いつかぶっ倒す!)



「はぁ…とりあえずここまでくればいいだろ。」


 総祐が止まったのは、道場から少し離れた所にある、門人達が寝泊まりするための長屋みたいな場所だった。

 この道場は、町から少し離れた場所にあり、門人達によって一つの村みたいなものが形成されているのだ。

 だからみんなが仲良く、そしてライバルの様な関係にあり、日々剣術に打ち込めるというわけである。





「んでわざわざ引っ張って来てまで何の話だ?」


 歳哉は痺れを切らし、少しめんどうくさそうな顔をして問うた。