果懍の全ては俺だけしか知らなくていいんだ…。


果懍の感じる場所や喘ぎ声…イク
瞬間の悩ましげな顔…。


俺だけが知ってる果懍の姿や声は
他の誰にも知られたくない。


果懍はさっきの表情とは打って変わって元気を取り戻しケーキが食べたいと言う果懍のリクエストに応えて俺達は駅前に向かった。


「しかし岳も自分の勉強もしなく
ちゃいけねぇのに.よく人に勉強
を教える余裕があるよな…。」


「本当.前園君は凄いね…。
私なんて自分の事で精一杯。(笑)
塾でもいつも上位に居るし余裕で
医大も合格するんだろうなぁ…。」


医大…?岳の小さい頃からの夢は
弁護士になる事だったはず…。


「医大って…岳がなりたいのは
医者じゃなくて弁護士のはずだぜ。」


「えっ?陸君知らなかったの?
前園君が目指してる大学って医大だよ。」


岳が医者…?なんでだよ…。


「あっ。陸君あそこのカフェが
いい♪ケーキバイキングだって!!」


果懍のはしゃぐ声に我に返ると
目の前には女子高生がいっぱい
並んでいる。


「えっ…マジかよ?」


「うん♪ここがいい!!」


果懍の可愛い笑顔を見ると嫌とは言えず…結局1時間程並ぶハメになった。