「好き過ぎるんだよ…。」


「えっ…?」


「好き過ぎて手が出せない…。
俺は何度.お前を抱きたいと思っ
たかわかんねぇよ。
今だってお前を抱きたいと思っ
てる。…自分の欲望を満たす為
にお前を抱きたいと思ってるん
じゃない。お前を俺だけのものに
したいんだ。
でも俺はお前の心の準備が出来る
までいつまでも待ってるから…。
俺がお前から離れる訳が無いだろ。」


「……陸君だけの私になりたい…。」


「果懍…。無理しなくていいんだぞ…。」


「…無理なんかしてない…。
陸君だけの私で居たいの…。」


果懍の顔が真っ赤になっている。


果懍にそこまで言わせてしまった
自分に腹が立った。


「果懍…ごめん。俺も…お前を自分
だけのものにしたい…。
お前を抱きたい…。」


果懍が頷く…。


俺は今までに感じた事のない緊張
の中で果懍を抱いた。


果懍の透き通る様な白い肌。

愛撫に反応して漏れる声。

全てが愛おしかった。


俺は果懍の身体にたくさんの印を残す。


一つになれた事がこんなにも
嬉しい事だったなんて…俺は
果懍を抱いて初めて知ったんだ…。