今は果懍の事も岳と普通に話せる
ようになった。


果懍の方も学校で岳と会っても
冗談を言い合えるようになったと
喜んでいる。


岳もすぐに果懍の事を諦められた
はずなんて無いと思う。


なのに…そんな岳の優しさに俺は
甘えてしまっている。


岳…本当にありがとうな。


お前が自分の思いを俺に託して
くれた事は必ず守るから…。


俺は必ず果懍を幸せにしてみせる。


「陸!!帰ってるの!?
あんたどこ行ってたのよ!!」


「星野に会いに行ってたんだって
ラブラブなんだよな?。(笑)」


岳が俺の顔を覗き込む。


「あぁ…。(笑)」


「あんた達は本当に不思議ね…。
兄弟で同じ人を好きになって…
普通に話せるなんて…。今の若い
人は…母さんの時代なんて…」


お袋には果懍の事は話してあった。話した時お袋は驚いていたっけ…。


「陸.また話しが長くなる…逃げるぞ。(笑)」


お袋の長い昔話が始まる前に
俺達は2階に駆け上がった。


「あ.あんた達.人の話しはちゃんと聞きなさいよ!!
まったく…。陸!!さっさとお風呂に入りなさい!!」


今日もやっぱりお袋のカミナリが落ちた。(笑)