俺は訳も分からない内に果懍の
兄貴.拓海君と連絡先を交換する。


「今度.飯.付き合えよな。(笑)
じゃあ。また連絡する。」


そう言うと拓海君はBMに乗り込りこんで.これもまた.この辺りでは場違いな程のホーンを響かせながら去って行った。


「あの人この辺りでは確実に問題児なんだろうな。(笑)」


思いもしなかった果懍の兄貴との出会い。


俺は不思議と親近感を感じ始めていた。


家に着くとリビングから岳が出て来る。


「お帰り!!どこ行ってたんだ?」


「果懍ん家.今日会えなかったから…。」


「あぁ…そう言えば今日俺が帰る
時.廊下で星野と会って委員会が
あるって言ってたな…。
それにしてもお前は本当に星野に
ベタ惚れだな。お前が女に本気に
なるとはねぇ…。(笑)安心した。」


「何だよそれ…(笑)果懍は今まで
の女とは違うんだよ。」


「はい.はい。ごちそうさま…学校
で星野からも散々お惚気話聞かさ
れて家でもかよ…。(笑)」


「俺達ラブラブだし…。(笑)」


「ウゼェ…。(笑)もういいから早く
風呂入って来いよ!!また母さんの
カミナリが落ちるぞ。(笑)」


「ヤベッ…本当だ。」