俺は果懍を家まで送り届けた後
家に戻る。


今日.俺は岳とちゃんと話すつもりでいた。


果懍との事…俺の真剣な気持ち…。


岳にとっては聞きたくない
事かもしれない。


でも…これは俺のケジメなんだ。


果懍はもう誰にも渡さない…。


玄関に入ると岳の靴が
一番に目に入った。


俺がリビングに入るといつものようにお袋の説教が始まる。


「あんたは何度.言ったらわかるの!!いつも早く帰って来なさいって言ってるでしょ!!
今.洗い物が終わったばかりなの
に!!…ご飯は!?」


「いらねぇ…食ってきた。」


本当は腹が減っていた…でも
今この状況で食べるなんて言おう
ものなら又お袋の説教が長くなる
事は目に見えてる。


「そうなの…。じゃ早くお風呂
入っちゃいなさい。」


「お袋.岳は?」


「岳なら部屋に居るわよ。」


「風呂.後でいいわ。
ちょっと俺.岳に話しがあんだ。」


俺は階段を上り岳の部屋へと向かった。