陸からしてみれば俺が女と一緒に
居る事に驚いているんだろう。


俺は星野を紹介する。


「初めまして…果懍です。(笑)」


「ども…。」


陸は俺の気持ちも知らず家に帰ると言う。


今日は無理か…。


さすがに陸が横の部屋に居る
のに作戦を決行する訳にはいかない。


俺達は本当に勉強する事に
なってしまった。


それでも今日は星野に告白する
だけなら出来る。


そんな事を考えていると勉強に
集中出来なくなってしまった。


もし陸が居なかったら…俺は
もっと凄い事をしようとして
たのに告白すると考えただけで
勉強が手に付かなくなる。


案外.陸が居なくても俺は星野
を物に出来なかったのかもしれない…。


でも…いつか必ず星野を物にしてみせる。


何がなんでも俺は星野の初めての
男になるんだ。


「あっ。もうこんな時間。
前園君.私.帰らないと…。」


「本当だ。気付かなくてごめん。
駅まで送るよ。」


俺は何度も星野に告白をしようとしたけど勉強に集中してる星野を見ると出来ずにいた。


俺に残されたチャンスは
家から駅までの道。


次に繋げる為には今日しかない。