「お兄ちゃん!!どうしたの?」


後ろから聞き覚えのある声がした…星野だ…。


お兄ちゃん?…じゃコイツが真田が言ってた超エリート野郎かよ…。


「果懍!!ちょうど良かった。
今.コイツにお前を呼んで来て
もらうように頼んでたんだ。」


「あっ…。前園君だよね?
いつも凄いね…でも私も負け
ないから(笑)お互い頑張ろうね。」


「う.うん…。俺も絶対に負けないよ(笑)」


「コイツがいつも果懍が勝てない
って言ってる前園君かよ。
へぇ…。」


星野の兄貴が俺を見定める様に
じっと見ている。


目が鋭い…何なんだよ。


「果懍.行こうぜ!!
ケーキの旨い店.見つけたんだ。
お前に食べさせてやろうと思って
迎えに来た。行くだろ?(笑)」


「本当に♪行きたい!!
前園君.じゃあね…。」


「うん。」


星野は兄貴の車に乗り込むと俺に
手を振りながら去って行った。


こっちはお前の存在で追い込まれ
てんのに兄貴とデートかよ。


星野の余裕が俺を苛立たせる。


あの兄貴の存在も俺を苛立たせて
いるのかもしれない。


俺はこの時から色々な意味で
星野を絶対に自分の手に入れ
たいと思うようになったんだ。