「陸君.聞いて!!あのね…」


(ウゥ…ッッ…ゥゥ…ヒクッ…)


果凜が何かを言いかけた時…
つい最近聞いた事のある泣き声が
俺と果凜の視線を釘づけにする。


「…アイツいつの間に
あそこに居たんだろう?」


「……また泣いてるね。(笑)」


「あぁ.また泣き続けるん
だろうな…。(笑)
誠也!!こっちに来いよ!!」


俺が呼ぶと誠也は待って
ましたと言わんばかりに
走って来る。


「陸…良かったな。ッッ…ゥゥ…。」


「ありがとう…。(笑)」


「陸君…あのね…もう一つ
話さなきゃいけない事が
あるの…。驚かないで聞いてね。」


「う.うん。あっ.ちょっと待って。
誠也.お前もわかってんな?」


俺は誠也に釘を刺す。


「わ.わかった…ヒクッ…」


「果凜…どうした?」


「あのね…お腹に赤ちゃんが
2人居るんだって。」


「…??2人って?双子?」


「うん。(笑)」


(え〜っ!!…ッッ…ウゥ…)


「…果凜…俺スゲェ嬉しいよ…
ありがとう…本当にありがとう。」


(ウゥ…ッッ…ありがとう…。)


「私達は一度に2人の親になる事
神様に認めて貰えたんだよね?」


「あぁ。だから少し時間が
掛かっちやったんだ…。」


(スゲェよ…。ッッ…)