「岳.俺バイクで行くから後ろ
乗ってく?駅まで送ってやるよ。」


「何がバイクよ!!
学校はバイク禁止でしょ!!
近いんだから歩きなさい!!」


「うるせぇな!!学校まで乗ってかねぇよ!!
公園に停めとくからバレる訳ねぇだろ!!」


また始まった母さんと陸のバトル。(笑)


「陸.ありがとう。でも今の時期
もし誰かに見られてチクられたら
お前本当にヤバイだろ。途中まで
一緒に歩いて行こうぜ。」


「岳の言う通りよ!!進級出来
なくなったら本当にお母さん
知らないからね!!」


「チッ…。わかったよ。
じゃあ岳.歩きで行くか。」


「あぁ。歩きでな。(笑)」


陸は何故か俺の言う事は素直に
聞いてくれる。


何かに悩んだ時でも俺の部屋に
来て俺の意見を聞いて来る事が
今までに何度かあった。


陸がそんな時に必ず言う言葉がある。


「俺達は双子だから俺の気持ちは
岳が一番よくわかってるだろ?
それに岳が言ってくれる言葉は
いつも的確だから。」


そんな事を言われると俺も陸から
の相談は真剣に答えない訳にはいかない。


俺にとっては可愛い弟…。


この時はずっとこんな関係が
続くと思っていたんだ…。