「果凜…スゲェ…綺麗だ。」


手の平で果凜の頬を包む。


「陸君…。」


「果凜…ごめんな。やっぱり俺…
お前の事諦められなかった。
今でも好きで仕方が無いんだ。
もう二度と離さないから…
ずっと一緒に居てくれよ。」


「うん…。私もやっぱり
陸じゃないとダメなの。
もう離れない…ずっと
陸君の傍に居たい…。」


俺の指を伝って果凜の涙が
落ちて行く…。


「果凜…俺と結婚して下さい。」


「はい…。2度もプロポーズ
してくれたね…。(笑)」


俺の大好きな果凜の
笑った顔が今は目の
前にある。


「お前になら何度でも
してやるよ…。(笑)」


「…ありがとう…。」


俺は果凜を抱き締める。


「果凜…もう二度と
離さないから覚悟しろよ。」


果凜は何度も頷き俺の
耳元で呟く…。


「陸君…もっとギュツってして。」


俺は息が出来無くなる程に
果凜を抱き締めた。


「んっ…。」


耳元で漏れた果凜の吐息は
俺の自制を乱して行く…。


「果凜…。」


お互いの存在を確認する
様に俺達は何度も何度も
唇を重ね合わせた。


* 唯一無二 *


お前の変わりなんて
世界中探したって何処
にも居ない…。