俺の緊張が伝わったのか昔と
変わらずおどけて見せてくれる
誠也の心遣いが嬉しかった。


「名前は?」


「楓花ちゃん♪名前決めるの
って難しくってさ…。
この俺が1ヶ月以上も悩んで
決めたんだぜ!!(笑)」


「そっか。(笑)いい名前だな。」


「で?…どうした急に…?
なんかお前の顔.緊張
してるんだけど…。(笑)」


謝まらなきゃ…。


「誠也…今までごめん…。
俺.お前にも酷い事ばっかり
言ってたよな…。本当にごめん。」


「俺は別に気にしてねぇよ。(笑)
でも…この先またお前が陸を
裏切る様な事があったらその時
には覚悟しろよ…。」


誠也の鋭い目…。


今なら俺はその目も
真っ直ぐに見る事が出来る。


「二度とそんな事はしない。」


誠也と視線が絡み合う。


「今のお前なら信じられそうだな…。」


俺は誠也に自分の今までに
起こった全ての出来事を話した。


黙って聞いてくれていた誠也。


時折…頷きながら俺を見る誠也は
優しい目をしてた。


あの頃…俺にもこんなに
心を開ける親友が居たなら…。


少しは俺もまともな
人間で居られたのかな…?


誠也…今まで本当にごめんな。