「星野と…果凜さんと連絡
を取りたいんです…連絡先
を…教えて頂けませんか?」


「はっ?何の為に?お前よく
そんな図々しい事が言えるな。」


自分の立場を考えると
星野さんが言っている
事は良くわかる。


でも…ここで引き下がる
訳にはいかない。


「お願いします!!俺…陸から2人が別れたと聞いて…」


「お前達…会ったのか?」


「はい…その時.初めて知って…」


「元はと言えば誰のせいなんだよ!!」


「………。」


「ハァ……で?…お前は一体
何がしたいんだよ…。」


俺は今の自分の正直な
気持ちを全て話した。


星野さんは俺の話しを
黙って聞きながらも目は
俺を捉えて離さない…。


「フッ…(笑)…お前も少しは
まともな人間になったじゃ
ねぇか……わかったよ。
でも今は無理だ…果凜が帰
って来る時はお前に連絡し
てやる…ちゃんと会って話せ。」


「ありがとうございます!!」


陸…待ってろよ…。


その日から俺は星野の
帰りを待ち侘びる。


星野に会う事が怖い反面…早く
陸の喜ぶ顔が見たかった。