自分の部屋に戻ってベットに
潜り込む…。


岳の寝顔を見ていると罪悪感に
包まれた。


岳は俺よりたった5分.先に産まれ
ただけなのに小さい頃から自分を
持っていて…何事にも一生懸命に
努力する奴だった。


俺は全てにおいて岳とは正反対で
何事に関しても飽き性で努力する
事が大嫌いなやんちゃ坊主。


そんな俺に岳はいつも優しく接してくれた。


果懍が岳に惚れるのもわかる様な気がする。


所詮いくら俺が頑張っても岳には
勝てない…。


諦めよう…。


もうこれ以上.果懍の事を想って
いても無駄だと思った。


それなら今の胸の痛みがもっと
大きくならない内に諦めよう…。


果懍は岳の女。


もう一度自分の頭に埋め込む様に
何度も繰り返す。


果懍にキスをしたあの日.俺は
一瞬.岳から果懍を奪う事を考えてた。


果懍の気持ちも考えずに自分の感情だけを押し付けて…。


俺は自意識過剰な最低な男だ。


岳…ごめんな。


もう俺…2人の邪魔はしないから…。


やっぱ…岳を悲しませる事は
俺には出来ないや…。