奇跡…一度でいいから…
起きてくれ…。


俺に少しだけでも…奇跡が
起きる事があるなら…
その僅かな俺の奇跡さえも
誠也と佐伯に与えてやって
欲しいと思う。


俺は今までこれ程.奇跡と言う
言葉を信じようと思った事は
なかった。


奇跡と小さな小さな命のパワー。


その2つが合わさった時
必ず誠也と佐伯に最高の
笑顔が訪れる。


「陸…やっぱ…お前はスゲェな。」


「なんだよ急に…。」


「昨日から悩んでた事が
嘘のように吹っ切れた…。
桃に産んで欲しいって言うよ。」


「きっと喜ぶだろうな…。
送るよ…電話じゃなくて
ちゃんと会って佐伯に伝え
てやれよ。」


「うん。…昨日は桃の泣き顔しか
見てねぇから…喜ぶ顔が見てぇ。」


「お前さ…女の居ねぇ俺の前で
惚気るなバーカ!!(笑)」


「あっ…陸ちゃんずっとフリー
だったな…悪い!!悪い!!(笑)」


「テメェ…歩いて帰りてぇ
みたいだな…。じゃあな俺
帰るわ…お幸せに。」


「えっ…。俺.足がフラフラ
なんだよ!!
歩いて帰ったら明日になる
だろうが!!」


「知らねぇよ!!バーカ。」


いつもの誠也が居る…。


俺の最高のツレ。


誠也…幸せになれよ。