「悪い…お前を責めるつもりは
無いんだ…。
お前も辛いんだよな。
…大丈夫か?泣いただろ?
その顔…いい男が台無しだぞ。」


「正直スゲェ参ってます。
でも果凜が決めた事だから
仕方ないっす…。
今は…いつかまた会う事が
あるなら今度はお互い笑って
会えたらいいなって思ってます。」


「そうか…その時は俺も
仲間に入れてくれよ。
3人で飯でも食いに
行こうぜ。(笑)」


「そうっすね…。
楽しみにしてます。(笑)」


俺はそんな日が来る事は無いって
わかってたんだ…。


一週間後…果凜と男は
再びアメリカに戻って行った。


「大学の手続きも終わって果凜は
明日.向こうに戻る…。
陸…本当に行かせていいのか?」


果凜がアメリカに戻る前日の
拓海君からの電話にも俺は何も
出来ずにいた。


これ以上…果凜を苦しめる事は
俺には出来なかったんだ。


果凜…俺と出会った事でお前は
何度も悲しい思いをしたよな?


ごめんな…。


でも…俺はお前と出会って
短い期間だったけど同じ日々を
過ごせて幸せだったよ。


お前を好きになって
本当に良かった。


果凜…ありがとう。


お前の幸せを心から祈ってる。