「果凜…俺…何度もお前を
諦めようと思った。
岳がお前に…した事で俺達は
もう二度とに会わない方がいい
と思ったんだ。

お前が俺と一緒に居ると嫌な事も
忘れられなくなるから…。
でも俺がお前を諦められる
はずがなくて…。

少年院を出た後.今度は犯罪者の
俺がお前の側に居たらダメだと
思うようになった。
お前には本当に幸せになって
欲しかったから。」


「……ひどいよ…。
どうしてその時に話して
くれなかったの?

陸君に罪を犯させてしま
ったのは私なんだよ!!
私だけが幸せになれる筈
が無いでしょ!?

それに私は陸君に幸せに
して欲しかった。
私は陸君と一緒に居たいと
思ってずっと待ってたんだよ。」


果凜の目から涙が
溢れ出していた。


「ごめん…。あの頃.俺はそれが
お前の為だと思ってた。
でも…違ってたんだよな。
お前を悲しませるだけだった。

俺も自分の気持ちをごまかし
ながら過ごして…。
俺の身勝手で決めたお前との
別れに本当はずっと後悔してた。

やっぱり…俺はお前じゃないと
ダメなんだ。
俺にはお前を忘れる事なんて
出来ないんだよ。
果凜…俺ともう一度やり直して
くれないか?」